芸術館イベント開催決定

釧路芸術館にて

初のイベント開催が決定しました。

 

日付はまだ確定していませんが

日付等確定したら、広報を進めていきたいと思います。

 

 

床に段ボールを敷き詰めて

その上に寝転がって体の形を描く遊びと

 

シュレッダーのごみを大量に積んで

そこに埋もれてみる遊び

 

それぞれを雪に見立てて

「室内での雪遊び」として

子どもたちが各々想像力を

働かせて遊んでくれたらと思っています。

 

 

 

療育の現場に行くことがあるのですが

 

療育って

 

 

 

大きなブランコに揺られるとか

 

梯子を登ってみるとか

 

ちいさなものをつまんで並べるとか。

 

それをとにかく楽しんで

楽しみながら身体能力や

思考能力を鍛えていく。

 

でも、野山には昔から

同じ体験を出来るものが沢山あったんです。

 

 

小集団療育での

 

子ども同士で遊ばせるとか

 

困ったときは誰かに助けを求めるとか

 

困っている人に気付いて助けるとか

 

 

そんなものも、外で遊んでいれば

当たり前にあったことです。

 

 

でも、それを「療育」と銘打って

施設の中で専門的知識を持っている人が

安全に、丁寧にやらなければ

現代の子どもは体験できない

 

 

「療育」だと言われて

 

そうかそうか、専門の人がやっているのだから

それは間違いなく子どもの為になるのだろう

 

最初は私もそう思っていましたが

 

「え?これ、子ども同士外で元気に遊ばせればいいんじゃないの?」

 

と思う事もしばしば…

 

 

でも、今の時代

それが簡単に出来ない事。

 

出来ないからこそ

「療育」と言う名でやらないと

子どもたちがそんな経験すら出来ない事。

 

本当は、自然の中に

沢山の「療育」があるのですよね。

 

 

だからこそ、昔は

ちょっとした発達障害の子は

そこまで目立たなかったのだと思います。

 

自然の中で勝手に子どもたちが

必要な能力を子ども同士で「療育」して

身に着けていたのですから。

 

親が同伴しないと

自然遊びも難しい現代の子どもたち。

 

 

親が、集団の中で過ごす子供たちと

わが子の様子を見て

一緒に遊ぶ楽しさを感じて欲しいという想いから

 

第一回目イベントは

あえて「冬の外遊び」の代表である

雪遊びをモチーフに室内遊びを考えました。

 

 

療育っぽい視線で言うと

 

「段ボールに描いた

なぞった自分の体の形や、他の子どもの形を見ることは

自分と他人のボディイメージをとらえる事に繋がる」

 

「雪ではないシュレッダーの紙ごみを

あえて雪に見立てて遊ぶことは

『見立て遊び』として

個人の創造力を育てることに繋がる」

 

そんな感じでしょうか?

 

それっぽくなりましたね(笑)

 

 

でも、そんな小難しい事深く考えないで

 

保護者の方々には、ただ純粋に

子どもたちが楽しく遊ぶ姿を見て欲しいなと思っています。

 

子どもが子ども同士楽しく遊ぶ

 

療育とかどうとかより

私はそれが一番生きるために大切な学びだと思っています。

 

 

最後に

 

facebookでも書きましたが、こちらにも載せておきます。

 

芸術館の学芸員さんの言葉です。

 

 

「自分が小学生のころ、同じような事を
授業でやったことがあるんです。
寝転がって、体をなぞってみんなで紙に書きました。
それが本当に楽しかったのを覚えています。

何十年も前のことなのに覚えているということは
本当に、当時の私にとって楽しかったのだと思います。」

今回のイベントが、参加した人にとって

そんな、かけがえのない

 

『楽しい想い出』になれることを祈っています。